日本語有料フォント事情まとめ 2019年最新版
こちらの記事では無料フォントについてまとめました。
ここでは有料フォントについてまとめたいと思います。
※価格や利用許諾は2019年11月現在のものですので、最新の情報はそれぞれのサイトでご確認ください。
フォント選びで注意すべきこと
無料フォントの記事の繰り返しになりますが、フォントを選ぶ上では下記の違いに注意しなくてはいけません。また、デジタルコンテンツへの使用はさらに別の規定がある場合もあります。
- 個人利用のみ。商用利用不可。
- 個人利用 + 商用利用可能。(ビジネス用の制作物に使用できる)
- 個人利用 + 商用利用 + 商標登録可能。(ロゴのベースに使用して商標登録できる)
- 個人利用 + 商用利用 + 商標登録 + 再配布可能。(改変してフォントとして配布できる)
下記の記事が主要な日本語フォントベンダー(Adobe、NIS、MOTOYA、Ricoh、DynaComware、モリサワ、TypeProject)のライセンスについて詳しく調べてくれています。
商用利用はもちろん商標登録までOKなフォント113種類を紹介!ロゴデザインをする際のフォント利用の注意点
注意しなければならないのは、有料フォントを購入(もしくは年間契約)したら安心では無いということ。購入したフォントはほとんどの場合商用利用可能ですが、ライセンスによってはロゴに使用できないもの、商標登録ができないものがあります。
購入もしくは契約前に、ライセンスを確認した上で費用対効果を考えたほうがいいと思います。仕事でロゴ制作をする機会が多いのに、自分のマシンに入っているフォントではロゴに使用できない…というのはつらいですよね。。(デザインワークのほとんどがウェブデザインやチラシ・ページもののみだという方はそれほど気にしなくていいかもしれません)
おすすめの日本語有料フォント
Adobe Fonts
こちらはCreative Cloudに年間契約していれば、そのパッケージに含まれるので無料で使用できます。さらに、Adobeオリジナルのフォントであれば商用利用可能かつ商標登録可能なので商標登録が必要なロゴ制作にも使えるのが大きな魅力です。
Adobe Creative Cloudについて詳しくはこちら
mojimo
こちらは年間定額制プランでフォントパックを使用できるサービス。フォントのラインナップのクオリティが高く、かつ比較的リーズナブルな価格で提供されています。(情報は2019年11月のものです。最新の情報はサイトをご確認ください。)
書体名 | 特徴 | 書体 数 | 年間 価格 (税別) | 契約 | 商用 利用 | 商標 登録 |
---|---|---|---|---|---|---|
mojito-manga | バリエーション豊かな書体36種類 | 36 | 3,600円 | 1PC/個人契約のみ | ○ | ○ |
mojito-kirei | アパレルや美容関連など向けの、綺麗めデザインの書体 | 8 | 1,200円 | 1PC/法人・個人契約 | ○ | ○ |
mojito-kawaii | かわいらしくてきれいめな雰囲気の制作物にもあう書体 | 8 | 1,200円 | 1PC/法人・個人契約 | ○ | ○ |
mojito-oishii | 飲食店に最適な「美味しそう」に感じる書体 | 8 | 1,200円 | 1PC/法人・個人契約 | ○ | ○ |
mojito-game | ゲーム制作に最適な書体 | 12 | 4,800円 | 1PC/個人契約のみ | ○ | ○ |
mojito-live | デジタルコンテンツと親和性の高いフォントワークスのフォント | 40/20 | 9,800円/4,800円 | 1PC/法人・個人契約 | ○ | ○ |
mojito-marumin | 丸明オールドをベースとして書体 | 7 | 12,000円 | 1PC/法人・個人契約 | ○ | ✕ |
mojito-fude | 和の世界をあざやかに表現できる筆文字など。 | 10 | 4,000円 | 1PC/個人契約のみ | ○ | ○ |
mojito-jewel | 人気アニメで使用された可愛い書体 | 14 | 3,500円 | 1PC/法人・個人契約 | ○ | ○ |
mojito-VR | VR空間上でも視認性の高さを発揮! | 10 | 4,800円 | 1PC/個人契約のみ | ○ | ○ |
それぞれの製品ごとに使用許諾が異なっており、特に映像作品やゲームデジタルコンテンツへの埋め込みなどは制限があるものが多いのでそれぞれご確認ください。
モリサワ
モリサワはデザイン制作会社でマストとされているフォントで、クオリティの高さに定評があり、信頼できるフォントベンダーです。プロの現場では「モリサワのフォントはお持ちですか?」と聞かれることが多く、グラフィックデザイナーであれば契約先との事情から持つ必要がある場合が多いかと思います。
モリサワのすべての書体が使える年間契約のMORISAWA PASSPORT ONEは1年契約で49,800円(税抜)です。
注意点としては、ロゴへの使用は許可されていますが、商標登録は許可されていません。
モリサワがライセンスするフォントを改変して会社のロゴマークを作成し、使用することは出来ますか?
A:モリサワがライセンスするフォントを使用(改変を含む)して社名、ブランド名、商品名を表すロゴ、マーク等を作成することは問題ありませんが、デザイン、意匠を含めた商標として登録することは出来ません。
https://www.morisawa.co.jp/products/fonts/commercial-use/
まとめ – どういう順で検討すればいい?-
以上、日本語有料フォント事情まとめ 2019年最新版でした。
まずは自身が、グラフィックデザイナーなのか、ウェブデザイナーなのか、映像・ゲーム関連のデザイナーなのかを考慮した上で使用許諾を読み、コストとのバランスを考えて購入または契約するのがいいと思います。
無料フォントについてはこちらの記事に書いていますので、下記の順番で検討するのがいいかと思います。
- 無料のGoogle Fontsから検討
- Creative Cloud契約者ならAdobe fontsから検討
- フリーフォントからイメージに合うものを検討
- イメージと合うものが無ければ、フォントベンダーの年間契約を検討
以上です。