WordPress : 多言語プラグインの比較 2020年度版

2021年1月25日

WordPressの多言語対応をピックアップし、いくつか比較しました。

おすすめプラグイン3選

WordPress:多言語プラグインはベスト3から選べばOK

WPML vs. Polylang – Which One Is Better? (Comparison)

上記の記事をそのまま参考にさせていただき、それぞれ個人的な検証結果を追記します。BogoとPolylangの無料版は実際にインストールして触ってみました。

  1. Bogo
  2. Polylang
  3. WPML(有料)

3つのプラグインの違い

BogoPolylangWPML
価格無料無料(有料版あり)有料
メリット・設計がシンプル。もちろん軽い。
・デフォルトでの機能は少ないが、コードによるカスタマイズは容易。
・制作者が日本人なので、日本語の情報が豊富。
・無料版のデフォルトで必要十分な機能が揃っている。
・WooCommerceに対応(有料のPolylang for WooCommerceを使用)
・軽い
・高機能
・WPML対応した有料テーマが多く存在する
・WooCommerceに対応
・1つの投稿画面に言語それぞれの入力欄がある。
デメリット・コードによるカスタマイズが必須(たとえば、デフォルトでカスタム投稿をサポートしていない、など。)・記事の複製機能はPro版のみ。・重い・遅い(というレビュー多数。)
こんな人におすすめ・PHPのコードを書いてテーマをカスタマイズできる人。
・WordPressの設計をできるだけシンプルにしておきたい人。
・固定ページ/投稿/カスタム投稿/カスタム投稿タイプとタクソノミーを翻訳したい人(無料版のデフォルトで実装可能)
・WooCommerce対応の有料版を検討したい人
・できるだけ高機能でサポートもついたプラグインを検討したい人
・高機能な有料テーマと合わせて導入したい人
・WooCommerceで大規模な越境ECを運用したい人
投稿方法日本語の記事を投稿した後に、英語の記事を投稿(デフォルトで記事の複製機能付き)日本語の記事を投稿した後に、英語の記事を書いて投稿(記事の複製はPro版のみの機能)1つの投稿画面に、言語それぞれの入力欄がある
自動翻訳機能なしあり(Lingotekというサードパーティ製のプラグインを使用。機械翻訳機能とプロに依頼する機能がある。)あり(アドオンを使用)
言語切替ボタン・ウィジェット
・ショートコード
・ウィジェット
・コード
・ウィジェット
・ショートコード
メディアファイルの翻訳機能見つからず・altやキャプションなど、メディアファイル内の情報も翻訳できる(メディアファイルは1つのまま)・altやキャプションなど、メディアファイル内の情報も翻訳できる(メディアファイルは1つのまま)

今回WPMLは試していませんが、ユーザーから重い・スピードが遅いというレビューが見られました。おそらく、1つの投稿画面に言語それぞれの入力欄があるという設計からくるものかと思います。

実際に使ってみた感想:Polylang

ひととおりのことがコードを書かずに設定できるので便利でした。下記は実際に使ってみた感想です。

多言語対応プラグインPolylangでサイトを多言語化する方法 2020年版

実際に使ってみた感想:Bogo

デフォルトでは固定ページと投稿の翻訳のみだったので始め使用するのをやめようかと思ったのですが、少し調べるとそれぞれ少しのコードで対応可能だったので、実際に設定してみました。下記が詳しい方法を記した記事です。

多言語対応プラグインBogoのカスタマイズ方法まとめ

まとめ

個人的にはBogoとPolylang両方おすすめですが、次のように分けられるかと思います。

Bogoがおすすめな人

  • 設計をできるだけシンプルにして必要な部分は自分でカスタマイズ可能な人。
  • 日本語記事から英語記事を作成する際に記事複製機能が(無料で)欲しいという人。

Polylangがおすすめな人 

  • コードを書かずに対応したい人。
  • 将来的にWooCommerce対応など大規模なサイト構築をしたい(有料版も視野に入れたい)人。
  • 自動機械翻訳や翻訳依頼をLingotekを利用してやってみたい人。

以上です。